福祉的なコミュニケーションで大切なこと

10日目


初めての実践の授業です。

グループに分かれての課題に取り組みます。
ノーマライゼーションホスピタリティという考え方が主題です。

課題に対して短時間で自分の考えをまとめ、それをみんなの前で発表して、他の人の意見を聞き、グループとして一つのものにまとめます。これを短時間でやらなければなりません。

どの課題にも時間が足りなくて、6時間があっという間にすぎました。

最後のロールプレイングゲームが印象的だったので紹介します。

状況
ヘルパーは家事援助(主に夕食作り)のためにAさん宅に訪問しました。
冷蔵庫の中を確認した所、白菜の漬物が腐って異臭を放ち、カビも生えていました。
ヘルパーはAさんにそれを伝え、漬物を廃棄しようとしましたが、Aさんはそれは腐っていない、今までもそれを食べてきたけれど何ともない、と譲りません。
また捨てるならすぐに新しい漬物をあなたのお金で買ってきてほしい、と言われました。
そこに嫁いでいる娘が帰ってきました。娘はAさんをしかり、ヘルパーに謝り、これから腐ったものがあったらあなたの判断でよいからどんどん捨ててください、と言いました。

設定
[Aさん]82歳 女性。足腰が弱く、一人で外出するのが困難だが身の回りのことは何とかできる。
     夫に先立たれ、10年間一人暮らしをしている。自宅は農家でずっと働いてきた。
     現在は年金のみで生活している。

[娘]52歳 車で2時間位の所にすんでおり、一週間から10日に一度、食材を買って実家に戻っている。
   自宅には介護が必要な姑がいる。

[ヘルパー]週に3回家事援助でAさん宅に通っている。


ヘルパーとしてこのようなときどのように判断しますか?
どのようにAさん、娘さんに対処しますか?


この課題を配役を決めて、セリフをつけて演じなければなりません(~_~)










ヘルパーは利用者がその人らしく生活できるようにお手伝いをさせていただくことが仕事です。
Aさんが主張することをそのまま受け入れれば、腐敗したものでAさんの健康に支障をきたす。
かといって、廃棄を拒むAさんを無視して廃棄はできない。
うーーーん、困った(-_-;)

私たちは解決策として、娘さんが訪問される時間帯に伺って、Aさん、娘さん、ヘルパーの3者で冷蔵庫チェックをすることを提案することにしました。

私の役は82歳のAさんです(^^ゞ


寸劇の後の講師の助言。

*3者での冷蔵庫チェックは良い案だと思うが、娘さんは満足しても、ご本人のAさんにとっては「娘とヘルパーが結託してあれもこれも捨てる」という印象を持つかもしれない。そうなれば信頼関係が壊れる可能性もある。

*訪問した娘さんに「ご自宅でも大変なのに、遠方からお疲れ様です」などの声かけがあってもよかった。

*Aさんに対して「私はAさんの体のことがとても心配なのです」ということを伝えることで、かたくなな心が少しほぐれたかもしれない。


今回の課題のような場面はよく出くわすと思われます。

人とのかかわりって深~~いですね。
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by keisyan | 2009-12-14 21:36 | 介護の仕事