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裏転子

『からだにはココロがある』 高岡英夫 著

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― ももの裏側の意識「裏転子」が強いと立つのもラクラク ―

専門による意識の違いで面白いのは、もも前測裏測意識の話です。

先ほど、一般にはももの裏側より前側のほうが意識が強いという話をしました。が、世界の一流スポーツ選手は、前側より後側の意識が強いのです。逆にいうと、どんな種目でも、ももの裏側の意識が強くないと世界のトップにはなれないのです。

このももの裏の意識は八つの身体意識の「裏転子」と深く関係するものですが、さわるだけで皮膚の裏にある筋肉の使い方に変化が起こるので一つ実験をしてみましょう。

<ためしてみよう>①立って状態をかがめて、ももの前側を手のひらでよくこすって、そこの意識を強めてください。
②そーーっと状態を起こしてください。すっかりももの前面が硬くなっていますね。
③ふたたび上体をかがめ、今度は、ももの裏側を、私をしっかり支えてね、という気持ちを込めて、そこが温かくなるくらい数分しっかりこすってください。
④ゆっくりと上体を起こします。

ももの前側に力が入っていたときに比べて、どうですか。腰の位置が高くなり、背筋がすっと伸びた感じがしませんか。そのまま歩いたり走ったりすれば、何かに押されたような感じで、高重心のまま快適に身体が前に進むはずです。

なぜ、そのようなことが起こるかを、話しを単純化して説明してみましょう。
立ったり歩いたりしているときに、ももの裏側の筋肉(ハムストリング)が働く、つまり収縮すると、股関節を中心に大腿骨がワイパーのように勢いよく後ろに振り戻されます。すると、その勢いが腰に伝わって、身体を前に加速しながら、上方に押し上げる力が生まれるのです。だから、高重心のまま身体を前に運ぶことができるのです。私はこのもものう裏側の意識を「裏転子」(「転子」とは、股関節にある意識に私がつけた名前)を呼び、その重要性を随分前から説いてきました。

ただ、皆さんのもも裏の意識は、ちょっとこすってにわかに高めただけのものですから、すぐに薄れてしまいます。
でも、今のちょっとした体験からでも、この意識が常時あれば、楽に立つ、歩く、走ることができ、他の動きもいかに楽にできるかは想像がつくでしょう。それを競技やパフォーマンスに使っている人ならなおさらです。


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パフォーマンスには使ってないけど、膝をクッと伸ばして、腰をキュと入れて颯爽と歩くことを希望します(^^ゞ
そのためにはやはり地道なストレッチでしょうか^_^;

ちなみにこの「裏転子」の身体意識が強まると・・・
・重心が高くなる
・裏側から支えられる
・歩くのが早く、ラクに気持ちよくなる
・気持ちが前に向く 
・フットワークが軽い


そして「裏転子」の身体意識が弱まると・・・
・歩くのはおっくう
・消極的
・一歩目のハードルが高くなる
・前に向かえない


だそうです。

by keisyan | 2006-12-11 22:05 | 読書