原因を取り除けば・・・
センセが紹介されている論文 腰痛の新しい常識(R.A.デーヨ) にも書かれているように、欧米では 原因を探しそれを取り除けば すべてが解決すると考える傾向がつよいようですね。
それはカラダに関してだけではなく、ココロにも言えるようです^_^;
ブッシュなんてその典型か(ーー;)
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【心の治癒力をうまく引き出す】 黒丸尊治 著
― 原因がわかれば、本当に病気は治るのか? ―
しかし、以前のぼくを含め、幼少期の体験に潜む問題を探ることにかなりのエネルギーを注いでる治療者は少なくない。
心の問題も、機械の故障と同様に考え、その原因を探り、それが見つかれば、心の問題も治すことができるという機械論的発想で治療が行われていることが多い。
しかし、患者さんの心は機械でないのだから、これは出口のない迷路へと入ってします。
それにもかかわらず、多くの治療者が、なぜ原因探しに情熱を傾けるか?
さまざまなデータを収集・分析し、病気との因果関係を探索するという作業は、知的好奇心を満たしてくれるものであり、実際、パズルを解いているようで、やっていて楽しい。
作業の結果、この患者さんが、なぜ心身症になってしまったか、といったことが明らかになると、治療者にとって、とても大きな満足感を持つことができる。
同時に「原因がわかれば治療はできる」と思いこんでいる治療者にとっては、これで患者さんも治るかもしれないという期待感も高まる。
治療者にそんな思いを持たせてくれることが、もしかしたら、ついつい原因探しという作業にのめり込ませてしまう一つの大きな要因になっているのかもしれない。
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by keisyan | 2007-02-20 19:52 | 読書