心が脳を変え、脳が心を変える
眠れないときに布団のなかでラジオを聴きながら眠るのが日課になっている母から、本を買ったきてほしいと頼まれました。
『ラジオ深夜便』 という小冊子です。
ここに書いてある高田明和氏の『脳と心の健康法』 という対談記事がとても良い!
ちょっと引用しちゃおっ~と(*^_^*)
うつ病の治療にあたっては一般に、脳内のセロトニンが増やす薬を使います。
長年にわたる研究の結果、セロトニンが増えれば人間は元気になり、減ればうつ状態になるということがだんだんわかってきたのです。
この現象はわたしたちの感情と密接に関係しています。例えば、孫がいい学校に入ったのでうれしくて元気になるという経験をお持ちの方も多いと思いますが、このとき、脳内のセロトニンは増えているのです。
・・・ セロトニンは、心の持ち方によっても増えたり減ったりするわけですね。
そうなんです。
セロトニンという物質によって心は変化しますが、同時に心の持ち方によっても脳内のセロトニンの量は変化するのです。ですから、うつ病の治療には薬ももちろん使いますけれども、同時に、ものの考え方も変えることも必要になってくるわけです。
心が脳を変え、脳が心を変えているのだということを、ぜひ理解していただきたいと思います。
最近、うつ病を治すには、自分を信じるという考え方をもつことが大事なのだと認識されるようになってきました。
先日、社会的な批判を受けた方が、「だんだん自分がなくなってくるような気がする」と言っておられるのを聞きましたが、私たちはそれまで正しいと信じていたことを否定されると自信を失いどのように生きたらいいのかわからなくなるんですね。
私が今の日本に欠けていると思うのは「私」を信じるという姿勢です。薬だけではうつ病は治りませんし、心理療法だけでもうまくいきません。
やはり、自分の生き方に自信を持ち、自分自身の信条を確立することが、とても大事になってくるのです。
『心因性』 この日記を書いたとき、ずっと拒否していた抗うつ薬を飲んだのでした。
長谷川センセにご相談したら 「薬を飲まなくてもセロトニンを増やす方法はあるんだよ」 とアドバイスを頂いたのですが、その方法をやってみる気力がなかったように記憶しています。
by keisyan | 2004-11-06 11:34 | 読書