心の理論(1)

【心の理論(theory of mind)】  ・・・ なんのこっちゃ?と思われるでしょう。

他者の考えている内容を推測できる機能 なのだそうです。
「自閉症の基本障害の一つとして【心の理論】障害説がある」 といわれています。

まずは基本的でよく知られている課題。
話に入りやすいように、ここによくコメントを下さる ひまわりちゃん にも登場してもらいますね。

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【スマーティ課題】
   自分はある事実を知っている。
   では、「それを知らない他者はどう考えるか」を問う課題である。


   (下記のストーリーはわかりやすいようにちょっと編集しました)

1. ちょっといたずらをしようと、ケイしゃんがお菓子の箱の中に鉛筆を入れておきました。
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2. ひまわりちゃんにそのお菓子の箱を見せ 「何が入っているかな?」 と聞いてみます。 
   → ひまわりちゃんは 「シュークリームかな?」 と答えます。
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3. お菓子の箱を開けると、鉛筆が入っている。
   → ひまわりちゃんは 「なーんだ!」 とお菓子ではなく鉛筆が入っていたことを知ります。
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4. お菓子の箱を閉じる。

その後で 「じゃあこれを家に持っていってお母さんに見せたら、お母さんはこれに何が入っているというと思うかな?」 とひまわりちゃんに聞きます。

さて、ひまわりちゃんはなんと答えるでしょう。

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定型発達(わたし達のような多数派のことです)の人の多くは 「お菓子類」 と答えるでしょう。
でも、個性的 な自閉症スペクトラムの多くは 「鉛筆」 と答えるそうです。

これは上に書かれたような 【他者の考えている内容を推測できない】 というような単純な理由ではないように思います。

自閉症スペクトラム心の謎 にはこのように書かれています。

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全員と言うわけではありませんが、≪自閉症≫児・者がこの課題に失敗するのはどうしてでしょうか?

自分以外に、「心」を持ち「信念」を持てる「他者」が存在していないのか?
   (「心の理論」の欠如)

・ 自分以外に、「心」を持ち「信念」を持てる「他者」が存在しているのは解っているけれど、その人の「視点」に立てないだけなのか?
   (<脱中心化>ができていない)

・ 自分以外に、「心」を持ち「信念」を持てる「他者」が存在しているのは解っていて、その人の「視点」に立てないわけではないのに、ついつい「自分」の「信念」を言ってしまうのか?
   (<脱中心化>はできているけれど、<自己>が優先してしまう)

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そして、たとえこの課題ができたとしても・・・

・ 日常生活の具体的な場面では、失敗してしまう。
・ 日常生活の具体的な場面で、応用することが困難である。


(これはどんなテスト、課題にも共通することです。)




次回は 心の理論(2) 【サリーとアン課題】 に続く ・・・・ 
      また ひまわりちゃんをキャスティングしてもいいかな?(^^ゞ
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by keisyan | 2008-06-01 08:53 | 自閉症