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からだは嘘をつかない(2)

【からだは嘘をつかない】 
   アレクサンダー・ローエン 著 国永史子 訳
 より

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― 呼吸障害の二つのパターン ―

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  前略

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横隔膜の呼吸は最小の努力で最大の空気を供給するので、ふつうの目的には十分です。

しかし、呼吸のなかで、胸とおなかの両方が動かないかぎり、からだの一体性が分散され、情緒的な反応が制限されてしまいます。

ふつう、あるいは健康な呼吸には、一体性と全体性という性質がみられます。

横隔膜が収縮し、腹筋がゆるむにつられ腹部が外に広がることで、吸気は始まります。
拡大の波が上に向かって広がり、胸まで届きます。
呼吸が障害された人のように、途中で分断されることはありません。

呼気は胸を緩めることで始まり、収縮の波になって骨盤まで伝わります。これはからだの前面に沿った流れを感じさせ、性器まで降りていきます。

健康な呼気ではからだの前面がひとつの塊になって、波のように動きます。
このような呼吸は感情がブロックされていない幼児や動物にみることができます。

実際、この呼吸のはからだ全体がかかわるので、からだのどこかに緊張があれば正常なパターンは阻害されます。

たとえば骨盤が動かなければ、このパターンを阻害します。
通常、息を吸うときには骨盤は少し後傾し吐くときに前傾します。これはライヒのオーガズム反射と呼んだ現象です。

骨盤が前傾あるいは後傾した位置で固定されていれば、骨盤の自由な回転運動は抑制されます。

頭もまた、呼吸のプロセスに積極的にかかわります。
のどとともに、大きな吸い込み器官を形成し、肺に空気を送り込みます。
のどが締めつけられていれば、この吸い込み活動は低下し、呼吸が浅くなります。
乳児では、吸い込み衝動に障害がある場合、呼吸に影響する現象が観察されています。

私はクライアントが空気を吸い込むとすぐに、呼吸が深まることを観察してきました。

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デルデル呼吸と重なる部分がありますね。

人間本来の自然な呼吸を思い出すことが必要なのですね。

普通?複式呼吸では呼気のときに、息を吐ききるという方法が多いようです。
そのときは腹筋にとても力を込めて吐きます。

デルデル呼吸の呼気は 「フーーーッ」 と息をもらしていき
最後の一息は  「3!」 というより 「ほわっ~」 という感じでしょうか(~_~)

by keisyan | 2008-08-28 22:51 | 読書