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依存と自立


【自立と依存のほどよい関係】

ともすると自立のために依存は有害であるような考えになってしまいますが、現在では自立と依存を対立する概念とは考えません。
むしろ自立にとって依存は欠かすことのできないとの共存理解があります。
人は甘える(依存する)経験を通じて自立していくわけで、依存したいという気持ちを受け止めることができない場合には自立への道も困難になるのです。

ただ依存するというのは、あくまでも自立した生活を送るための貴重な経験であってホームヘルパーがこのことを意識しないで無自覚に依存させたり、またいつまでも依存的な関係でとどまっていることは正しくないということはいうまでもありません。
表現を換えれば、『自立と依存のほどよい(適当な)関係』を模索することが大切だともいえるのです。


そっか、自立にとって依存は欠かすことのできないものなのですね。
痛みに関しても、やっぱり、依存する場所、依存する人、依存するもの、依存する治療法を経て、手放すという自立への道をたどることになるのですね。

by keisyan | 2009-12-07 17:48 | 介護の仕事