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本気で人と向き合うとき



<ほんとうの自分>のつくり方  榎本博明 著

― 本気で人と向き合うときに自分が変わる ―

僕たちの自己物語は、語り合いを通して、相手に対応した部分がつくられていく。
小さい頃からかかわりの世界に生きているわけだから、両親、祖父母、兄弟姉妹、友だち、先生たちとの語り合いに対応した自己物語が形成されてるはずである。

それを基礎としつつ、そのときどきの目の前の相手との語り合いの通して、自己物語は日々更新され続けている。

ゆえに、向き合う相手によって、自己物語の方向性は大きく左右されることになる。

僕たちの自己物語は、相手の聞き方によって方向づけられている。
同時に、僕たちの聞き方がたえず相手の自己物語を方向づける。

ゆえに、本気で向き合おうとすると、ついつい衝突しがちとなる。

こちらの文脈と向こうの文脈が抵触し、どちらかが一方的に譲らないかぎりは、交渉によって両者がそこそこ納得できるような第三の文脈をつくっていかなければならない。

表面的な交わりの相手なら、文脈がすれ違っていたところで、別にどうでもいいことだ。
調整する必要もないし、すれ違ったままに適当にかかわっていればよい。
そこでは新たな自己物語の創造は起こらない。

本気の交わりの中でこそ、自分をぶつけ合う深いかかわりの中でこそ、新たな自己物語の創造ということが起こってくる。

自分の生きてきた自己物語をぶつけ合い、双方の文脈が衝突し、折り合いをつけ、新たな道をつけようとする試みの中で、新たな自己物語が創造される。

本気で向き合う深い交わりの中で、自分が変わるというのは、そういうことなのだ。

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「本気で向き合おうとすると、ついつい衝突しがちである」
そうなのです。本気だからこそ衝突する。

本気で向き合う作業は、やはり 「リアル」 でなければ無理が生じると思うのです。

だから私は 「気づき」 を期待して 「発信」 するだけ ・・・
たまたま波長が合って、うまく 「受信」 してもらえたら、それでOKと考えています。

by keisyan | 2006-06-25 20:13 | 読書