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「あっ、そうか」 「まあ、いいか」

治癒力

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【心の治癒力をうまく引き出す】 黒丸尊治 著

《何が人を癒すのか》

― 「つながり」と「きっかけ」 ―

この結果(注:医者への信頼感、安心感が重要ということ)は、こころの治癒力を引き出すことばかりに目を向けがちだったぼくにとって、もう一度原点に戻るきっかけを与えてくれた。

今までも信頼関係の大切さを十分に認識していたが、心の治癒力をいかに引き出すかといったことに力を注ぐようなってからは、ついつい技術的なことに偏りがちになっていた。

このことに改めて気づかされたぼくは、心の治癒力を引き出すための工夫と信頼関係を築くための工夫を両者と同じくらい大切にするようになった。

もちろんこの両者は独立したものではなく、患者さんに癒しをもたらすための、二つの重要な側面である。

ちょうど縦糸と横糸の関係と言ってもよいかもしれない。
この両者が相まって、初めて「癒し」という美しい織物が出来上がるというわけだ。

またこの二つは 「つながり」 と 「きっかけ」 と言い換えることもできる。

患者さんに信頼権や安心感をもたらすためには「つながり」が必要である。
これはこれは患者さんと医師のつながりはもちろんのこと、家族友人、さらにはペット自然のつながりなど、ありとあらゆる「つながり」が、患者さんに信頼感や安心感をもたらすことになる。

そのつながりの中で、患者さんが 「あっ、そうか」 とか 「まあ、いいか」 と言ったこころのつぶやきをするような「きっかけ」に出会った瞬間、心の治癒力にスイッチが入るのだ。

ぼくは診察室の中で、この作業をやってきた。
もちろん、ぼくとのかかわり以外のことが「きっかけ」になることもしばしばある。
友達のひと言や ちょっとした成功体験偶然の出来事など、どんなことでも「きっかけ」となりうるのである。

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昨日とっても面白い本にであった。
「あっ、そうか」 「まあ、いいか」_b0053925_14572874.jpg

一晩で一気に読んでしまった本は 『腰痛は怒りである』 『EFTマニュアル』 以来かも?

病んでいなくても、柔軟な心で 「あっ、そうか」 と気づく。
そしてねばならない思考に囚われそうになったとき、 「まあ、いいか」 というおまじないを唱えましょう。

by keisyan | 2007-02-18 14:45 | 読書