それは誰かのせいですか?
今日のブログは鍵コメさんに贈ります。
『キュア』 田口 ランディ 著より抜粋
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先生は、お母さんに言いました。
「あなたの不安、あなたの恐れを、この子はいっしょに感じ取って共鳴している。
お母さんと子供はどこかで強く繋がっているんですね」
そんな、と口を押さえ、彼女はまたおろおろと泣き出しました。
「私が悪いんですか?」
「違います。誰も悪くない。あなたも、そして病気になったこの子もね。
誰かを悪者にすることはやめましょう。
気持ちをおだやかにして、お母さんはお母さんの楽しみを見つけていいんです。
あなたの心が平安になれば、この子もだんだん回復に向かうと思う」
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病気になるということとストレスとは切っても切れない縁があると思います。
そして自分が病気になったとき、その意味を考えることは生きるヒントになるように思います。
しかし、家族が病気になったら、しかもそれが命にかかわる病気だとしたら、心穏やかに過ごすことは難しいですね。
病気になったことに意味はあるかもしれませんが、それは誰のせいでもありません。
今日、仕事帰りの田んぼ道で撮った虹です。
北陸独特のどんよりした曇り空に、端から端まではっきりくっきり見えました。
橋が架かっていたのはほんの一瞬で、そこ場に居合わせた幸運に感謝!
自然ってすごいなぁ~と思いました。そして、人間も自然の一部ですね。
この『キュア』という作品、何度も何度も読み返しました。
不治の病で命の期限を宣告されたさまざまな立場の人たち。
その人たちを通して、最後まで生きる とはどういうことかを問いかけている作品です。
とても感銘を受けました。
by keisyan | 2008-03-31 17:47 | 読書