イイ物の共有
自閉症スペクトラムの心の謎 より
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― 対人関係の特異性 ―
●他人への関わりが独特である又は関心が乏しい。
対人関係のあり方から、孤立群、受動群、積極奇異群、のグループに分けられる。
孤立群は、他人に対する関心そのものが乏しい群である。
知的発達に重度の遅れがある場合はこのカテゴリーに属することが多い。
加齢や知的発達の進行に伴って別の群に移行していく場合がある。
受動群は言われたことに従いやすいタイプである。
問題行動が少ないが、青年期に際だった変化が訪れることがある。
積極奇異群は、援助者に対して自分の興味関心のあることを一方的にしゃべるのが特徴である。
このカテゴライズは、ウィング先生が提唱した。
●視線が合いにくく、他者と物事を共有するのが苦手。
視線の合いにくさは、はじめて自閉症児と対応する人が最初に気付く点ではなかろうか。
それだけではなく、他人の気持ちや考えを察したりすることが困難である。
通常の幼児は「何かイイ物」を発見し、そのことを母親に報告しようとして次の瞬間に「母親の顔」を見る。
これがいわゆる「三項関係」(私一項、あなた二項、三項は物、出来事、物語の中の人物)である。
ここでは、その「イイ物」が子どもと母親の間に共有されている。
両者が同じ物に注意を向け、お互いにそのこと(「イイ物」を見ている)を了解し合っている。
これが次第に発達し、コミュニケーション意欲の喚起と非言語的なコミュニケーションスキルの習得、ひいては発語につながっていくことが知られている。
ところが自閉症児はこの最初の一歩でつまずいてしまうのだ。
「イイ物」の共有が困難なのである。
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息子は、受動群でしょう。
> 「イイ物」の共有が困難なのである。
共有は困難というか・・・苦手なのです。
今朝起きたら、茶の間のテーブルに雑誌のあるページが開かれて置かれていました。
そのあるページとは・・・
ブラジル日本人移住協会百周年記念
【ラモス瑠偉さんの「ぼくのサッカー人生とコーヒー】
という記事です。
叔父や従姉妹達がブラジルに移住していて、コーヒー大好きでか、サッカー大好きの私に読ませたかったのでしょう!
ありがとね。
そういえば、、、、
テレビを見てて、突然音声のボリュームを上げることがあるのですが、これって楽しみを共有したい、面白さを分かってほしいという思いからでしょうか。
定型発達の私たちよりもその思いは強いのかもしれません。
by keisyan | 2008-06-12 22:52 | 自閉症